朝晩肌寒くなってきましたが、日中はまだ日差しが強く暑い日がありますね。コロナ禍で今年の運動会は日程変更が多くなっているようです。日中暑い中での運動会の練習は子どもたちも疲れるようで、「運動会の練習しんどかったんよ。」と、ちょっとぐったりした様子でぐんぐんキッズに来る子もいます。マスク生活で例年より子どもたちの疲れも大きいように感じる今日この頃です。


3年生のお子さんは、3回目の運動会。1年生の時の運動会で不安が強かったお子さんもいたので、「今年の運動会の練習はどう?」と聞いてみると、「練習があるんよ。まだ運動会までに日にちのあるしな。ちょっとずつ上手になってるから大丈夫よ^^」とちょっと余裕のある表情で教えてくれるお子さんもいました。経験を重ねて、“大丈夫!”がわかってきたことでその子の中での安心が増えていっているんだなと思いました。


日程の変更についても、お母さんからカレンダーでいつになったかを説明してもらったり、学校の先生から説明してもらったことで安心していると聞くこともありました。このコロナ禍で、いつも通りにいかないことも多い毎日ですが、こんな時こそ、日頃取り組んでいる、スケジュールを伝える支援が変更を理解しやすくなり、書いて説明してもらうことが、より自分の理解を深めているんだなと実感しています。


ご家庭での日ごろの取り組みが子どもたちの中で生きていることを実感し私もとてもうれしく思っています。

 

ぐんぐんキッズでは保護者の方と一緒に学んでいくことも大事にしています。今年度は月に1回のミニ勉強会・座談会を企画して、子どもたちの療育時間中に少人数で開催しています。月1回を計画していましたがこちらもコロナの緊急事態宣言もありすべてが予定通りとはいっていませんが、保護者の方とテーマを決めて一緒にお話しする時間は、それぞれのご家庭での取り組みのお話なども聞けるので、好評をいただいているかなと思っています。


9月も開催できるかどうか迷ったのですが、緊急事態宣言も終わったので、感染予防対策を十分に行ったうえで開催しました。


今回のテーマは、“ライフスキルについて”でした。

ライフスキルって何? というお話からはじめました。ライフスキルとは、“生活を送る上で必要になるスキル”のことですので、人それぞれ必要なスキルは異なっていきます。特に発達障害の子の場合、特性の差が大きいので一般論としてのライフスキルではなく本人にあったスキルを伸ばしていくことが大切だと言われています。


ライフスキルについては、育てる会の即実践講座でもお話をしていただいたことのある梅永雄二先生の著書『15歳までに始めたい!発達障害の子のライフスキルトレーニング』を参考に説明をさせていただきました。


それぞれのお子さんのことを思い浮かべていただきながら、「では、今取り組めることって何だろう?」 それをそれぞれの保護者の方に考えていただくことにしました。

 

目標にすることはもちろん“めばえスキル”のことです。めばえスキルはもう少しで達成できそうなことです。高すぎる目標設定では達成が難しくなります。


めばえスキルについては、昨年度から育てる会で開催している川崎医療福祉大学の重松孝治先生の“基本の”き”の保護者勉強会の中でも説明をしていただいていて、その勉強会にはぐんぐんキッズのほとんどの保護者の方が参加してくださっているので、「めばえスキルを選びましょうね」という私からの声掛けにも、うんうん!と、うなづいてくださる方が多くて、同じことを学んでいる!ということがここで活かされていてとてもありがたいし、大事なことだなと思いました。

 

今回は、目標を何にするかを考えるだけではなく、どう教えるかについてもみなさんで考えてみました。


お1人ずつ目標にしようと思ったことを発表してもらい、そしてそれをどう教えるかも一緒に考えてみました。 「玄関の靴を揃える」、「脱いだパジャマをカゴに入れる」、「食べかけのお菓子の袋を輪ゴムで止めておく」、挨拶を目標にしたいけど、まずは、「寝る前におやすみなさい」と言う、など、お子さんに合わせた目標をみなさん考えていました。

 

「食べかけのお菓子を輪ゴムで止める」という目標を立てた方は、なぜそれをする必要があるかをどう教えるかをどうしようかと考えて、『 ゴムをせず口を開けたまま保存したお菓子と、ゴムをして保存したお菓子を一日置いてみて、翌日に食べ比べてみようかな。「湿気ちゃうでしょ!」と言葉で伝えるだけではイメージできないと思うから、実験みたいにしたら面白いかも・・・。』と、取り組み方を考えてみた方もいました。

 

なかなか面白い発想だなと思いました^^ お子さんが今達成できそうなことを目標にすることはもちろん大事なことですが、“どう教えるか”を考えておくこともとても大事なことです。それを考えていなくてただ目標を立てるだけだと、「がんばりなさい!」「ちゃんとやろうよ!」と言うだけになってしまうかもしれません・・・。

 

目標達成に向けてどんな手立てを使って教えていくか。「教え方を考えるのってとても難しいです、、、。」と頭を悩ませている保護者の方もいらっしゃいました。


そうですね。難しいですね。でも、まず教え方の計画を立ててみるということはやっていただきたいことです。その計画がもしうまくいかなかったら、教え方を考え直してまた取り組みなおしてみるといいんです^^ 保護者の方が考えるお手伝いをぐんぐんキッズスタッフは一緒にしていきたいと思っています。

 

今回はぐんぐんキッズでの座談会の様子をこの会報に書かせていただきましたが、ライフスキルを教えることについて興味を持たれた方はぜひ梅永先生の著書を読んでみてくださいね。


そして、この会報にご案内も載ると思いますが、育てる会では11月に梅永先生のセミナーが開催されます。ぜひそちらにも多くの方に参加していただけたらと思っています。