~「赤磐ぐんぐんだより」は、
  松田以外のぐんぐんスタッフが育てる会会報用に書いています。
  が、今月は松田が担当会です~


2022年度がスタートしました。

 

新年度!進級!新生活!
赤磐ぐんぐんも、新採用の職員1名が入り、新体制でのスタートです。

非常勤スタッフもいるため、曜日ごとに赤磐ぐんぐんの先生は変わります。

 

ASDのお子さんたちにとって、安心や予告って大事!

ということで、子どもたちには4月頭に
曜日ごとに「曜日の先生たち」ということで写真付きで、
ご家族あてにLINEさせていただきました
(同室メンバーについては、個人情報ということで、
年齢や性別のみのお知らせという形にして、当日玄関の写真を見てね、という形にしました)。

 

お子さんたちがどんな反応だったか聞いてみると

「○先生は変わらずにおるんじゃな。安心じゃわ」

「△先生が来る曜日になるんじゃ。久しぶりに一緒に遊べるかな」

「この先生可愛いな」などなど様々な反応が。

 

今年の新採用の先生はピチピチの「大学卒業したての先生」です。

遊び場面などで「●先生、一緒に遊ぼう!」と声を掛けられていることの多いこと。
圧倒的な指名率なのは、本人の笑顔と暖かな人柄のおかげなはず!?
(久しくご指名あまりない松田です。笑)

 

まぁ冗談は置いておいて。

 

そんな子どもたちを見ていて感じるのは、
新しいことが苦手なはずのASDのお子さんたちだけど
でも、予告されていて「安心」できていると
いつもの先生と違うことでも受け入れられるし、むしろリラックスして関われるのだということです。

ここは、今後の進級や進学でも活かせるポイントになりますよね。

最近の小学校では、
入学式前に顔合わせや教室を見せてくれたり
前年度の時にも教室で体験させてくれたり
変化がある時には前もって予告してくれたりと
ASDのお子さんにとって安心できる環境を人も場所も用意しようとしてくれることがとても多いです。

そういう配慮を
お願いしてやっていただくためには、どうしたらいいのでしょう。

 

まずは、
ASDのわが子がどういうことが苦手で
どういう風な情報をもらっておくと安心できて
新しい人とどうやって関係を作っていくのかということを
ご家族自身が知っていくということからだと思います。

そのために、
今この年度代わりの本人の様子を
療育や園などでしっかり観察してメモしておかれるといいと思います。

また、
本人にも聞けるようであれば「前もって聞いておくと安心だった?」など
本人自身の実感がどうかなということも確認しておくと
次の就学や進級の時に
「本人も、こういう支援をしてもらえると嬉しいみたいで、●●って言っています」と伝えることができます。

 

年長さんは就学まであと一年です。

卒業に向けて、少し気が早いような気もするかもしれませんが
一年を通して、一人一人に合わせた情報収集・情報整理をして
安心の小学校スタートに繋がるよう、丁寧にサポートしていきたいと思っています。

そして
もちろん年中さんたちにとっても
家庭や園や普段の生活で「こういう支援をしていけば安心できるかも」ということは
たくさんお伝えしていきたいと思っています。

どんどんご家族にも提案していきますので、よろしくお願いします。

 

 

また、
4月最初の赤磐ぐんぐんのスタッフミーティングでは
今年度の赤磐ぐんぐんの療育の方針などを皆で話し合いました。

大げさにかっこつけて言えば
「赤磐ぐんぐんのコア・バリュー」!!

 


・家族支援と本人支援どちらも大切に、それぞれの家族に合わせた支援を心掛けよう

・お子さんもご家族も「通いたい」場所になるよう、ハートフル療育を目指していこう

・家族をリスペクトし、家族が手応えを感じ家庭での取り組みに繋がるような提案をしていこう

・スタッフの輪やチーム連携を大切にしよう

・支援の道筋や方向性など、どのスタッフも同じ説明ができるよう、学びレベルアップし支援に反映していこう

 

どの目標も大切にしたいことばかりです。

 


声の大きい人が会議をリードしていくのではなく
スタッフ一人一人が誰もだんまりにならず
「こういう療育をしていきたい」「こういうことを大切にしていくぐんぐんでありたい」
と話し合えるというのが、赤磐ぐんぐんの良さだなぁとしみじみ感じる時間になりました。

松田自身、このチームメンバーで働けることを心強く嬉しく感じています。

そして、このメンバー皆で、お子さんとご家族への支援をしていける
今年一年を、とても楽しみにも感じています。

 


ご家族と一緒に考え合い学ばせていただきながら
お子さんへの丁寧な療育をしていきたいと思っています。

今年度も、どうぞよろしくお願いします。



(赤磐ぐんぐんスタッフ:松田)