5月も もうすぐ終わりですね。

今年の松田は役職が一つ増え
赤磐ぐんぐんの管理者に加え
法人内の
児発:ぐんぐんぴっぴ・放デイ:ぐんぐんキッズへの
コンサル事業もスタートしており
例年以上に多忙な毎日です。

忙しいとブログが滞る…ごめんなさい💦



さてさて今日のテーマは「肯定的に捉える」です。

お子さんたちへの支援をしていく中では
・視覚的に ・具体的に ・肯定的に
を合言葉のようにしながら関わりをしています。


「視覚的に」=目で見る力の強みを活かして見て分かるように
「具体的に」=抽象的で曖昧なことではなくハッキリ明示的に
は、支援としても組み立てやすいです。


一方で「肯定的に」と言われても
パッと聞いただけでどうしたらいいかは理解しづらいのではないでしょうか。


「否定的に」捉えられて関わられるよりも
「肯定的に」捉えてもらって関わられる方が
私たちだって、当たり前に嬉しいです。

家事をする中で
「ここもあれもできていない」よりも
「これとあれはできていないけど、
 他にはこういうことができている」方が
自分のモチベーションも落とさずに頑張れます。
頑張れるはず?たぶん。
(松田、家事で例えるとダメだな。やりたくないから…笑)



でも、支援で「肯定的に」というのはどういうことでしょう。

色々な考え方があって面白いのですが
先日スタッフたちから出たのは
「なんでもかんでも受容して許していくことではないと思う」
「ASDのその子にとっての感じ方・行動を否定せずに、事実として捉える」
「その上で、その子に分かる伝え方で、教えていく」
ということです。


たとえば
ブランコをしたいのになかなか順番が回ってこなくて
お友達を押しのけてブランコを横取りした子がいたとします。
buranko
そうすると
「なんでそんなことしたの!?」と叱られるでしょう。
「〇ちゃんがどんな気持ちになると思う?!」と考えることを促されるかもしれません。
「そんなことしていたら、友達がいなくなっちゃうよ!」と最悪の未来まで話されるかもしれません。


でも
ASDのその子の立場で気持ちで考えてみるとどうでしょう。

もしかしたら
いつまで待てばいいのか分からなかったのかもしれません。
自分もやりたいがうまく伝えられなかったのかもしれません。
ブランコしか目に入らず、乗っている相手の子に気づかなかったのかもしれません。

その子に
叱ったり考えさせたり最悪の未来を話したりすることだけでは
きっと伝わらず
泣いてばかりで
また同じようなことをしてしまうかもしれません。


また、
「この子はASDだから」
「譲ってあげて」
「仕方ないのよ」と周りが教えないでいたら
同じように学ぶ機会を逸してしまうでしょう。


「知らなかった・分からなかったなら
 その子にあった視覚的・具体的な方法で教えていこうよ」

実はシンプルなのかもしれませんね。


そしてまた
同じように
スタッフたちの支援についても
いつもうまくいくことばかりでないのも事実としてあります。

そういう時に
「あれがよくなかった」
「これがダメだった」
「私だったらもっとこうするけどな」ではなく

「事実として何が起きていたか」
「次やるとしたらどういう組み立てでやるといいか」
「今日の支援はうまくいかなかったとして、何はハマっていたのか」
を考えることも
肯定的に捉えるという点では、
スタッフという「職業人」としても
仕事をするモチベーションを持つ上で
大切な視点なのではないかなと
松田は思います。


そして
赤磐ぐんぐんのスタッフメンバーたちは
それを自分たちでできる話し合ってより良い支援に繋げていける
担当制ではないからこそなのもあり
「皆がわがこと」で考えられる
良いチームになってきているなぁと
しみじみ嬉しくなったりもしています。

(松田が多忙すぎて相談受けてあげられないせいもあるかも?
 スタッフには、マジ感謝ですね)


2か月たち、スタッフたちも子どもたちも大分慣れてきてくれました。
いよいよ新しい課題や活動へのステップアップの時期。
さぁ、ハートフル療育、今週も頑張っていきましょう♪


(赤磐ぐんぐん児発管:松田紗代)