今日は、赤磐ぐんぐんの「グループ活動」での一コマについて。


赤磐ぐんぐんでは 「対人やりとり」の力を伸ばしていくために
設定場面として 「グループ活動」に取り組んでいます。

「グループ活動」といっても、多くても子どもは3人ほどです。
人が増えると、ASDの子どもたちにとって
やりとりの方向性(矢印的な)が 明確でなくなって
一人遊びになる子が出たりします。

たとえば、子ども3人+進行役の先生がいたとしたら
Aちゃん←→先生←→Bちゃん  Cちゃんみたいに
先生とのやりとりはあっても、子ども同士のやりとりにならなかったり
Cちゃんが 一人で淡々と活動することになってしまったり。

これが 子ども5人とか10人とかで 活動するとなったら、
そういう 一人で活動する子が多くなってしまうし
先生が マンツーマンで入ってあげないとやりとりにならなかったりします。
それで「寂しい」となったり拗ねたりすることがない子も多いのですが
(むしろ邪魔されたくない的な子も・・・笑)

いやいや!
赤磐ぐんぐんは、丁寧に対人やりとり力を 伸ばす取り組みするんだってばよ!!
諦めないで!これは単なる設定ミス!

ということで
大体グループ活動は 少人数な訳です。


さて本題。
先日のグループ活動でお子さん二人と「面白福笑い」という活動をしました。

目隠しをしてするのではなく
顔の枠があって、そこに自由に顔や目を貼っていこうね、という活動。

社会性レベルが「並行」段階のお子さんたちだったので
目標は「相手のしていることに注目する」です。
福笑い

いざスタート!

淡々と作成する二人(スタッフは進行役)。
スタッフが
「Aくんが〇〇を貼っているね」「わ!Bくんのそれ、面白いね」など
コメントしますが あまり反応はありません。
「明示的にハッキリ言われていないと 意図が伝わりづらい」のもASDのお子さんの特徴。

そこに気づいたスタッフが チャレンジします。
「Bくん!」「なに」「Aくんの見て!!」「ん」
やっと見てくれました。
「ふーん」
おしまい。


この時のスタッフが 何を期待していたか。
それは「見た」あとの「リアクション」です。
でも、それは全く「明示的にハッキリ言われていない」のです。


あちゃちゃー💦こちらの設定ミス!です。


そこで、再チャレンジです。
「じゃあ、もう一回しましょう」と言い
今度は間に一つ簡易の机上ついたてを立てました。

ついたて

「できあがったら、お互いのものを『ジャーン』と見せあって
 面白いと思ったところを指差ししあおう」と伝えて
いざ実践!


スタッフは作業中も
「わー、Aくんのそれ面白いね!」「Bくんの発想力すごいね」と声掛けます。
見えないことで、二人ともお互いの作っているものが気になっている様子・・・。
いい感じです!!

完成したものをお互い ふせてもらって
「じゃあ、見せあいっこタイムです。
まず、Aくんの作品!どうぞ!」
するとAくんはおもむろに作品を見やすいように向きまで変えて見せてくれました。
「うわー、Aくんの作品、すごいね!Bくん、どう?」
「すげぇ」
「面白いと思ったところはどこかな?」
「こことか。あとここも」
「ほんとだね!こことここが、面白いところに貼ってあるねー。
 面白いところ見つけてくれてAくんも嬉しいね!!じゃあ、次はBくんの番です」

というように
・作品作りをする時間と見る時間を分ける
・見る時と見せる時を分ける
・何のために「見る」かをはっきり伝えるなどの工夫をすることで
目標は「相手のしていることに注目する」を狙うことができました。
(まだ自然に見てはいないので芽生えですね)


お母さんたちも同席しておられて
様子を見てくださっているので
「前半と後半では、相手への意識の仕方が違った」
「衝立があることで、見たい気持ちが より盛り上がったのかも」
「見やすいようにAくんがくるっと回してくれたのがすごかった」
「普段から『ちょっと見てこれ』と言っても全然伝わらない理由が見えた」などなど
嬉しいコメントもありました。

家族同室だからこそ、
支援の工夫でのお子さんの様子の違いも伝えられるので
普段の生活にも繋がりやすいようにも思います。

スタッフの失敗にもめげずについてきてくれる子ども達に感謝!ごめんね💦



この「面白福笑い」、実はもう一つ「ほほー」というような面白いことが起きました。
そのお話はまた次回。お楽しみに!


(赤磐ぐんぐんスタッフ:松田)